図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager)を使用して図面を修復する
図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager) は、電源障害、ハードウェア問題、またはソフトウェア問題などでシステムが予期せず終了した場合に図面ファイルを修復します。図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager) パレットは、アプリケーションを次に起動したとき開きます。
DrawingRecovery コマンドは、既存の図面を開くときに問題が生じたり、修復可能な図面ファイルがコンピュータに存在するかどうか調べたいときに使用することもできます。
図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager) パレットには、次の 3 つのセクションがあります。
パレット領域 | 説明: |
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リカバリ ファイル ツリー ビュー | ルート エントリとして修復するファイルを表示します。ファイルごとに、使用可能な自動保存ファイルとバックアップ ファイルが一覧表示されます。 |
詳細(Details)リスト | 図面ファイルに関して以下の詳細が表示されます。ファイル名、フォルダ、作成日時、最後に保存した日付と時刻、ファイルのサイズ、ファイルを最後に編集したユーザーの名前。 |
プレビュー(Preview)領域: | 図面ファイルのプレビューが表示されます。 |
パレットの上部にある以下のツールバー ボタンを使用できます。
ボタン | 説明: |
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詳細ビュー切り替え(Details View Toggle) | パレットの詳細(Details)領域のオンとオフを切替えます。 |
プレビュー切り替え | パレットのプレビュー(Preview)領域のオンとオフを切替えます。 |
図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager) は、以下のファイルの種類をサポートしています。
ファイルの種類 | 説明: |
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.dwg、.dws、.dwt | 図面ファイル、図面標準ファイル、図面テンプレート ファイル。これらのファイルは修復可能です。 |
.ds$ | 自動保存ファイル。これらは、その時々で自動的に作成されたバックアップ ファイルです。オプション(Options)コマンドを使用して、自動保存する間隔(分)と自動保存ファイルの拡張子を、次のようにして指定します。オプション(Options)ダイアログ ボックスで、システム オプション(System Options) > 自動保存およびバックアップ(Autosave & Backup) をクリックします。 |
.bak | バックアップ ファイル。これらのファイルは、図面ファイルを手動で保存するたびに、現在の図面ファイルと同じフォルダに作成されます。オプション(Options)コマンドを使用して、バックアップ ファイル作成のオンとオフを、次のようにして切り替えます。オプション(Options)ダイアログ ボックスで、システム オプション(System Options) > 自動保存およびバックアップ(Autosave & Backup) をクリックします。 |
filename_recover_yyyy-mm-dd.dwg | リカバリ ファイル。これらのファイルは予期しない障害やクラッシュが発生した結果作成されます。filenameは元のファイルの名前を表し、yyyy-mm-dd は問題が発生した日付を指定します。 |
自動保存およびバックアップ オプションの詳細は、自動保存およびバックアップ オプションの設定(Setting Automatic Save and Backup Options)を参照してください。
図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager) で図面を修復するには:
- 次のいずれかを実行します。
- メニューのファイル(File) > 図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager) をクリックします。
- アプリケーション メニューの管理(Manage) > 図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager) をクリックします。
- コマンド プロンプトで DrawingRecovery と入力します。
- パレットのリカバリ ファイル(Recovery Files)で、次のオプションを使用します。
実行(Execution) | 説明: |
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ルートファイル名のエントリを選択して、 すべて開く(Open All)を右クリックします(またはルート エントリをダブルクリックします)。 | ルート エントリに存在しているすべてのファイルが開きます。開いているファイルのひとつを修復するには、.dwg ファイルとして保存します。 |
ルート エントリの下にあるファイル名を選択して、開く(Open)を右クリックします(またはファイル名をダブルクリックします)。 | 指定されたファイルを開きます。ファイルを修復するため、.dwg ファイルとして保存します。 |
ルートエントリの下にあるファイル名を選択して、プロパティ(Properties)を右クリックします。 | オペレーティング システムにより設定されている、図面ファイルのプロパティ(Properties)ダイアログ ボックスが表示されます。 |
ルート ファイル名のエントリを選択して、 除去(Remove)を右クリックします。 | ファイル エントリをリカバリ リストから除去します。このオプションは、ファイルを修復する必要がない場合に使用してください。自動保存およびバックアップ ファイルが維持されます。リカバリ ファイルは削除されます。 |
図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager)パレットを非表示にするには:
次のいずれかを実行します。
- コマンド プロンプトで HideDrawingRecovery と入力します。
- パレットを閉じる(Close Palette)ボタンをクリックします。
影響を受けるすべての図面を解決する前に図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager) を閉じた場合は、DrawingRecovery コマンドを使用してパレットを再度開きます。
アクセス
コマンド: DrawingRecovery
メニュー: ファイル(File) > 図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager)
アプリケーション ボタン: 管理(Manage) > 図面の修復マネージャー(Drawing Recovery Manager)