構成部品のインプレース編集(In-Place Editing of Components)

EditComponent コマンドを使用して、参照ブロック内または参照図面内の個々の要素を現在の図面で直接編集し、ブロックまたは参照の定義を変更できます。

変更したブロックおよび参照のすべてのインスタンスは、図面の中で更新されます。

挿入されたブロックや添付された参照は、図面の中で単独の要素として機能します。これらは構成部品と呼ばれます。構成部品に対しては、移動、コピー、ミラー、回転またはスケールを実行できます。しかし、デフォルトでは、構成部品に含まれている各要素にはアクセスできません。EditComponent コマンドを使用すると、構成部品の編集セッションが開始します(インプレース編集とも呼ばれます)。構成部品の編集セッションでは、ブロックや参照の個別の要素にアクセスして編集できます。構成部品に対して、要素の追加と削除が可能です。

さらに、すべてのネストされたブロックを構成部品の編集セッションに自動的に含めるか、ネストされたブロックを指定してインプレースで編集できます。

構成部品の編集セッションを終了するには、SaveComponent または CloseComponent コマンドを使用します。

ブロック定義を変更するには:

  1. 修正(Modify) > 構成部品(Component) > 編集(Edit)をクリックします(またはコマンド プロンプトで EditComponent と入力します)。
  2. グラフィックス領域で、編集するブロックまたは参照をクリックします。
  3. 構成部品編集(Edit Component)ダイアログ ボックスのリストで、ブロックまたは参照の名前を選択します。
    • 選択したブロックまたは参照に、他のブロックや参照が入っていない場合、リストには選択したブロックまたは参照のみが表示されます。
    • 選択したブロックに別のブロックが含まれている場合、または選択した参照にブロックや別の参照が含まれている場合は、リストにネスト構造が表示されます。さらに、ネストされたブロックの選択方法を制御できます。
      • ネストされたエンティティをすべて自動的に選択します。ツリー内の指定されたネストされたブロック内に含まれるエンティティを指定できます。構成部品の編集セッションがすぐに開始されます。
      • ネストされたエンティティを選択するようにプロンプトを表示します。構成部品の編集セッションを開始する前に、グラフィック領域でネストされたブロックを個別に指定できます。

    注記: EditComponent コマンドは、単純なブロックでのみ使用してください。CustomBlock を開くと、定義から CustomBlock フィーチャーが削除されます。

  4. ネストされたブロックでは、編集セッション中にネストされたエンティティの選択を制御できます。
  5. 選択したブロックまたは参照を囲む仮想の境界ボックスを拡大/縮小する場合、境界まで拡大/縮小(Zoom to Bounds)をクリックしてから、選択表示(Show Selection)または OK をクリックします。
  6. 選択表示(Show Selection)をクリックすると、編集開始前に図面でブロックまたは参照がハイライト表示されます。

    ダイアログ ボックスは一時的に非表示になり、グラフィックス領域をクリックするか、Esc キーを押すと再度表示されます。

  7. OK をクリックすると、選択したブロックまたは参照がインプレース編集できるようになります。

    図面は、対象のブロックや参照を定義している要素を除いてグレイアウトされます。

  8. 修正ツールや修正コマンドを使用して、ブロック定義または参照のジオメトリを変更します。

    ブロック定義や参照に、エンティティを追加または削除するには、ChangeElements コマンドを使用します。

  9. 構成部品の変更を受け入れるには、SaveComponent と入力します

    - または -

    CloseComponent と入力して構成部品(Component)ダイアログ ボックスを開き、修正を保存(Save)または破棄(Discard)できます。

ネスト化されたブロックの階層構造を変更するには:

  1. 修正(Modify) >構成部品(Component) > 編集(Edit)をクリックします(または EditComponent と入力します)。
  2. グラフィック領域で、別のブロックが入ったブロックをクリックします。
  3. 構成部品編集(Edit Component)ダイアログ ボックスのリストから、ネスト化されたブロックを選択します。
  4. 上に移動(Move Up)をクリックすると、ネスト化されたブロックが 1 段階ずつ上位レベルに移動します。これを必要な回数だけクリックします。

    復元(Restore)をクリックすると、移動したブロックが元の場所に戻ります。

  5. OK をクリックします。
  6. 構成部品の変更を受け入れるには、SaveComponent と入力します

    - または -

    CloseComponent と入力して構成部品(Component)ダイアログ ボックスを開き、修正を保存(Save)または破棄(Discard)できます。

  参照内では、ネスト化されたブロックの階層構造は変更できません。

アクセス

コマンド: EditComponent

メニュー: 修正(Modify) > 構成部品(Component) > 編集(Edit)